美深 なかのファーム 寒さで甘みも増す 寒締め「ちぢみ小松菜」 今冬から販売スタート

【美深】

甘みが増した「ちぢみ小松菜」を収穫する中野さん

美深町富岡44、なかのファーム(中野静夫さん経営)では、寒締めの「ちぢみ小松菜」を栽培しており、今冬から販売を開始している。中野さん(70)は「寒さで甘みが増して、サラダにも合う」と語る。
なかのファームでは現在、小松菜をはじめ、セリ、寒玉キャベツなどの冬野菜を栽培。特にセリは5年目を迎えるとともに、最近は販売先も増え、飲食店などからの引き合いもあるとのこと。
寒締めの「ちぢみ小松菜」は3年前から栽培。以前、寒締めのホウレンソウを作付けしたことがあるが、美深らしい冬の気候を生かすとともに、近隣でも冬には栽培していなかった小松菜の作付けを始めた。
小松菜の葉をうまく縮ませるため、ビニールハウスの開け閉めに気を使いながら、適度に寒気にさらしており、今冬は安定的に仕上がっている。
セリでも軌道に乗るまで時間を要したとのことで、中野さんは「伸び過ぎてしまわないように注意している。気候に合わせていきながら、今年は成功させることができた」と苦労を明かし、今冬から販売開始にこぎつけた。
「ちぢみ小松菜」は現在、ハウス2棟で栽培。農薬は使用しておらず、肥料は鶏ふん、米ぬか、ホタテの貝殻など自然の素材を活用している。
今月13日から道の駅「びふか」、美深町観光協会売店(JR美深駅1階)で販売スタート。今シーズンは来年2月まで栽培、販売を予定している。
来シーズンから本格的な出荷を開始し、販路の拡大を目指しており、「美深の気候や季節に合った野菜をつくっていきたい」と意気込んでいる。
食味でも「寒さで糖度が高くなって、甘みが増しており、サラダにも合う」と自信を持って語る。

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