名寄高校美術部員が雪像をデザイン なよろ国際雪像彫刻大会のコラボ企画 完成後は出場選手による講評も

【名寄】

制作作業に当たっている名高美術部員

名寄高校美術部(坂本彩花部長、部員9人)のメンバーは、なよろ雪質日本一フェスティバル(7日~9日)会場の旧豊西小グラウンド(市内西15南4)で制作作業が行われている「第22回なよろ国際雪像彫刻大会ジャパンカップ」とコラボし、雪像彫刻のデザイン制作に取り組んでいる。
 同ジャパンカップは、雪フェスのメインイベントの一つ。3m四方の雪の柱を、スコップやのみなどを用いて削り、雪の芸術作品に仕上げるもの。今年はアメリカ・イギリス合同、スペイン、タイ、韓国の海外4チームが出場し、7日午後6時まで制作作業が行われている。
 今回の名高美術部との試みは、「国際雪像彫刻大会ジャパンカップ選手団との交流事業」として、雪フェス実行委員会から依頼があったもの。
 自分たちで雪像彫刻を制作するなら、どのような物をデザインするか―といった依頼内容。
 制作作業は4日から6日までの3日間(一部を除く)で、花、雪、鳥、人物など、各自が自由にテーマを設けてデザイン。スタイロフォーム(断熱材)で土台を作り、その周りに紙粘土を貼り付け、でこぼこしたところは、やすりで削るなど、ミニ雪像彫刻の制作に取り組んでいる。作品の大きさはまちまちだが、およそ20cm四方となる予定。
 今回のコラボ企画を受けて、坂本部長は「とても良い機会をいただいた―と思いました。いろいろな国の芸術家の方と関わることも、そんなにあることではないので、ありがたい機会です」などと笑顔。
 坂本部長によると、部員たちは日頃、絵画を中心に制作しているおり、立体造形は初めてという部員も多いとのことで、「抽象的な作品をイメージし、形にするのがとても難しい」とのこと。
 完成した作品は、6日に同ジャパンカップ出場選手に見てもらい、7日に部員たちへ感想やアドバイスなどが伝えられることになっている。
 名高美術部は日頃、高文連支部大会(支部大会・8月、全道大会・10月)、道展U21(1月)への出場に向けた制作活動を中心に活動している。
 美術部顧問の須藤由希子教諭は「自分の好きなことを最後までできなければ、作品は出来上がらない。大きな大会は年間で2回しかなく、制作中は長い期間、自分と向き合わなければならず、生徒にはかなり大変な思いをさせることがある。今回の機会をいただき、生徒たちには短期間でも楽しみながら制作に当たってもらいたいと思う」などと語っている。

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