【名寄】
名寄産業高校の家庭クラブ(鈴木紅華=くれは=会長)とボランティア広報局(田村莉理局長)は、長年継続してきたJR名寄駅への座布団の提供活動を、名寄高校(今中勇希校長)のボランティア局へと引き継いだ。
産業高では、名寄恵陵高校の時代から毎年、家庭クラブで座布団を制作して名寄駅に提供している。昨年、長年の活動が評価され、北海道社会貢献賞を受賞した。
7日午後4時10分に、産業高から同局の田村会長ら生徒4人と、中森真也生活文化科長、大本玲奈教諭が、名寄高を訪れ、座布団の制作や寄贈について説明。
名寄高では、ボランティア局の萬谷銀星=ぎんせい=さん(1年)ら局員5人と、顧問の鎌田晶子教諭が引き継ぎを受けた。
冒頭、今中校長が「活動を振り返ると1988年の恵陵高校から始まり、光凌高校、産業高校と36年間続いています。私も、名寄駅をよく利用していて、座布団を見ると心がほっこりし、これからも座布団は欠かせません。産業高校からノウハウを教えてもらい、思いを引き継いでほしい」と挨拶。
その後、産業高の生徒が、座布団の制作について実際にミシンを使って説明。難しかったこととして「印に沿ってミシンで縫う時、曲がらないよう注意した」など、縫い方を教えた。
名寄高ボランティア局の萬谷さんが「忙しいところ、ありがとうございました。今後は、名高生として名寄駅に座布団を届けたい」と礼を述べた。
産業高ボランティア広報局の田村局長は、「産業高校の閉校で、伝統ある座布団の提供がなくなると思っていたが、引き継いでもらえてうれしい」と話し、「座布団を制作する時は大変だったけど、地域の人から『座布団良かったよ』と言われた時はうれしかった。私たちも頑張ってきたので、頑張ってほしい」と笑顔で語った。
最後に記念撮影をして、伝統ある座布団の提供を全員で確認した。



名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com