【名寄】
JOCジュニアオリンピックカップ2025全日本ジュニアスキー選手権大会・クロスカントリー競技・ジャンプ競技・ノルディックコンバインド競技兼全国小・中学生選抜スキー大会(ノルディック種目)のスペシャルジャンプ種目が、8日午前8時半から名寄ピヤシリシャンツェノーマルヒル(HS100m)で行われた。女子組で名寄出身の長谷川芽依選手(旭川東高2年)が3位入賞を果たすなど、大ジャンプが観客を魅了した。
スペシャルジャンプ種目の女子組には23人、男子組には35人が出場。
女子組では佐藤柚月選手(札幌日大高)が1本目96.5m、2本目90.5mと大ジャンプを2本そろえ233.5点で優勝。地元からは3位に長谷川選手、8位に菊池楼紗選手(名寄中3年)、10位に美ノ谷佳鈴選手(下川商業高1年)。部門別では中学3年の部で菊池選手が優勝した。
男子組は森大耀選手(札幌福井野中)が1本目90.0m、2本目94.5m、230.0点で優勝。地元からは4位に西田蓮太郎選手(下川商業高3年)、6位に岡部凛大郎選手(同1年)、9位に高橋劉成選手(同1年)。部門別では中学2年の部で荻原健造選手(下川中)が3位、中学3年の部で長谷川琉已選手(名寄中)が4位入賞を果たした。
女子組3位に輝いた長谷川選手は、今大会を振り返り、「今日はあまり力まずに飛べ、2本目で逆転できて自分的には満足な結果でした。風もそれほど良くなく、調子も良くありませんでしたが、2本目は、空中に出てから体が入っていかないように、板をちゃんと待って落ち着いて跳べたのが良かったです」と語る。
長谷川選手は今シーズンをもって競技生活を終える決意を固めているという。将来は小児科や産婦人科の医師になり、人の役に立ちたい―と、高校生活最後の1年は、次の夢に向かって勉学に全力を注ぐ。
これまでの歩みを振り返り、「中学校時代は結果が中々出ないことが多く、つらい思いをたくさんしました。高校に入るとともに調子が上がり、ジャンプを続けてきて良かったと思える瞬間がたくさんありました。今シーズンはずっと、これで最後かもしれない―という気持ちで、かみしめるように飛んできました」と語る。
たくさんの人たちに支えられながらの競技生活だったと言い、「特に家族には感謝しています。父にはジャンプを教えてもらい、一緒に現場に行くこともたくさんあったので」としみじみ。
来週15日に札幌市大倉山で開催される「伊藤杯 シーズンファイナル 大倉山ナイタージャンプ大会」がラストジャンプとなる。「力まずにしっかり自分のジャンプをして、納得した結果で終われるようしたいです」と決意を新たにする。


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