【名寄】
名寄高校(今中勇希校長)の「探究之行 プレゼンテーション大会」が、20日午後1時10分から同校体育館で開かれ、3年生がこれまで取り組んできた研究成果を、地域住民や1、2年生に発表した。
課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力の育成などを狙い、同校では「総合的な探究の時間」の取り組みとして、1年生(後半)から3年生までの全生徒が、グループごとにテーマを設け、年間を通じ研究を深めている。
3年生はこれまで、市民への説明や助言を受けたり、校外発表などを行いながら改善を重ねるなど活動してきたが、今回、最終報告として、これまでの成果をポスターなどにまとめ発表した。
同校の1、2年生をはじめ、行政職員、企業、教育機関などから約250人が参加。
発表テーマは「美男美女は犬にモテるのか」「立体映像で写真を撮りたい」「おなかの音を誤魔化すには」「英語に慣れ親しもう!」「認知バイアス」「ディズニーを効率的に回ってみる」「トレーニー飯」などといった個性豊かな研究内容。テーマごと26カ所のブースに分かれ、発表6分間、質疑4分間で、聴衆を入れ替えながら計7回にわたり発表した。
「トレーニー飯」のグループは、「スポーツをしている人を、食でサポートしたいと考えた」と、名寄市立大学栄養学科の先生と学生の協力を得てメニュー開発。味、栄養、色のバランスなどを重視し、コンディションを整えるメニューとして「わかめご飯」「具だくさん汁」「麻婆豆腐」「ナムルと無限ピーマン」を開発。この活動を広く知ってもらおうと、レシピをパンフレットにまとめたことなどを説明。
「代用品スイーツ爆誕」のグループは、物価高騰と家庭での食品ロスという問題があることを念頭に、コストパフォーマンスが高く、おいしいスイーツの開発をテーマに、家庭での余り物や安価な物を使った代用品レシピを考案するもの。
卵・バター・小麦粉を使わず、別の食材を代用したクッキー、ニンジンや米のケーキなどの試作品や失敗事例などを紹介。アンケートでより多くの人が余ったと回答した食材はヨーグルトだったこと。加えて、スイーツ作りで大切な観点として①作りやすさ②味や風味③見た目―の3点を強調。探究の結果、「ショコラ・フワグルト」が誕生し、「スフレのしっとり感、チョコのコクを再現できた」と説明。レシピをInstagramで公開、校内で配布したことなどをアピール。
各ブースでは、生徒や地域住民が興味深げな様子で発表に耳を傾ける光景が見られ、研究成果に惜しみない拍手を送っていた。
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