下川商業高校3年 札幌で販売実習会 地元特産品など多くが完売 準備段階から生徒自ら企画

【下川】

 下川商業高校(鎌本光司校長)3年生25人による販売実習会が、6月27日午前10時半から午後3時まで、丸井今井札幌本店前で行われ、多くの客でにぎわった。
 同校では、1・2年次に学習した商業に関する知識や技術を活用し、地元特産品などを販売実践することで、商業活動への理解と望ましい職業観の育成などを目的に販売実習を実施している。3年次になってからも、山びこ学園での実習、POP(商品名などの説明文)制作授業などを通して準備し、5月30日には町内で実施した。
 札幌での販売実習会は、例年、販売実習の集大成として実施。前日に札幌入りし、全員でチラシを配布した。
 当日は、同校オリジナルの「さつまいもうどん」「ぽてきなこ」をはじめ、地元産フルーツトマト、アスパラなどの野菜、手延べ麺、トマトジュース、しいたけなど、山びこ学園の製作品を含む多くの商品を販売。
 商品の多くは完売し、アスパラは販売開始前から並ぶ人も。売り上げは昨年を上回り120万円を超えた。
 リーダーで総務部長の村上ゆずさんは「いざ販売実習を終えると、3年間はあっという間だった。準備も、先輩たちを見てやっていたが、次第に自分たちの個性が出てきた。総務として全体を指示したが、各部自分たちで率先してやるようになり、成長を感じた。前日のビラ配りでは不安もあったが、実際にやってみて解消された。最初の2時間は、すごい数のお客さまが来たが、その中でもコミュニケーションが取れた。下商でしか体験できないことで、今後の人生に役立つと思う」。
 同部の長澤奏(かなで)さんは「1年生の時から先輩の取り組みを見てきた。3年生になり、総務の立場でみんなをまとめてきた。本番が近づくと、POPなども自分たちの特色が出され、下川の販売実習会の課題を、札幌につなげることができた。不安が多かったが、外国人の対応に少し苦労したものの、実際にやってみて多くのことを学べた。仲間の団結力を感じ、今後の人生に役立つと思う」。
 同校商業科の芳賀昭一教諭は「今年も、生徒一人一人が接客なども含めて頑張ってくれた。販売を通して、多くの経験ができ、充実感を味わうことができたと思う。商品開発など、地元の人々の協力もあり、皆さんに感謝したい」などと語った。

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