「大切な記憶、人へ思いはせる25分に」 名寄フィルムコミッション協議会、ミッキーさん、広山さんら会見 「運命屋」完成披露の観覧希望者募集 橋爪功さん、甲本雅裕さん出演陣も公表

【名寄】

名寄フィルムコミッション協議会(栗原智博会長)主催、短編映画「運命屋」(森田と純平監督・脚本)主演のミッキー・カーチスさん、広山詞葉(ことは)さん(兼プロデューサー)による記者会見が、16日午後1時半からホテル藤花で行われた。映画には俳優の橋爪功さん、甲本雅裕さんが出演することを公表。また、6月9日にエンレイホールで予定されている「映画完成披露上映・出演者トークイベント」観覧希望者の公募開始などについて説明した。
「運命屋」は、元ミュージシャンの老人をミッキーさん、人の記憶と命を管理する「運命屋」の女性を広山さんが演じ、人生において一番大切なものとは何かを自身に問う内容。上映時間は25分。
オール名寄ロケで、昨年10月末にJR風連駅、市役所風連庁舎、道立サンピラーパーク、グランドホテル藤花などで撮影。ミッキーさんが歌う主題歌「面影ノスタルジア」は作曲家の細野晴臣さんが作曲。作中の音楽は音楽プロデューサーのSUGIZO(スギゾー)さんが担当。
会見には、ミッキーさん、広山さん、栗原会長の他、ミッキーさんと師弟関係にあるKTパイオニアグループ代表の加藤優樹さんが同席した。
完成披露上映の開催に当たって、ミッキーさんは「6月9日『ロックの日』の上映会が本当に楽しみ。この映画は、市民の皆さんのおかげで出来上がった。まだまだ名寄にはいい景色があり、映画を通してみんなに伝わればいいと思う」。
広山さんは「私が初めて名寄に来たのは昨年の6月で、1年もたたない間に、準備、撮影、完成、上映と進めることができたのは、名寄市民の皆さまと関係者のおかげだと思っています」。
また、出演陣の公表に、ミッキーさんは「橋爪は大親友で、80歳になってからの友達。彼がいるだけで重みが違う。持つべきものは友達」。また、ミッキーさんの愛犬ニンジャも出演しており、「俺にずっとついている役として出演。ニンジャもエンレイホール(上映会)に入れればいいんだけどね」と語る。
特に思い出に残っている撮影シーンとして、ミッキーさん、広山さん共に道立サンピラーパークでの夕日のシーンと話し、広山さんは「師匠から『詞葉、ようやく一緒に芝居ができたね』と言っていただいたことが本当にうれしかった。夕日の美しさと名寄の大地と、そこに一緒に師匠がいて、とても幸せな時間でした」と話した。
作品の見どころで、広山さんは「師匠の歌。85歳で新曲を披露してくださっている」とPR。
多くの人に映画を見てもらいたいとし、 ミッキーさんは「映画を見て、名寄に行ってみたいなと思ってくれればいいな」。
広山さんは「死というものを決して暗く描いているわけではないですが、誰のそばにもあるもの。身近な自分ごととして映画を見てもらえればと思います。自分にとって一番大切な記憶や大切な人は何だろうという、思いをはせる25分になってくれればと思います」と語る。
栗原会長は「名寄の美しい景色など、スクリーンを介して名寄の良さを再発見してもらいたい。映画を契機に道内外から多くの方々に名寄に訪れてもらいたい」と期待を込める。
「運命屋」完成披露上映・出演者トークイベントは、6月9日午後3時(同2時20分開場)からエンレイホールで開催。ゲストには、現時点でミッキーさん、広山さん、森田と監督、俳優で歌手の伊原卓哉さんの出演が決定している。
入場は無料。応募方法は、「広報なよろ5月号」で各戸に配布される応募用紙に必要事項を記入し、指定の応募箱(「よろーな」、市役所名寄庁舎、ふうれん地域交流センターに設置)へ投函。または、申込フォーム(https://logoform.jp/f/WIn7w)・2次元コードから応募してもらう。
応募人数は約500人。応募多数の場合は抽選となり、抽選結果は5月26日に開催予定の「なよろアスパラまつり」会場で当選者を公表する他、同27日から6月5日までの間、「よろーな」に掲示。併せて、「よろーな」で当選者のチケット交換を実施する(当選者と一致した身分証明書を持参)。
問い合わせは、なよろ観光まちづくり協会(01654⑨6711)まで。