【名寄】
名寄市立大学(家村昭矩学長)の学生による援農有償ボランティア(アスパラの収穫)活動が始まっている。
同学では、コミュニティケア教育研究センター(榊原次郎センター長)の課題研究で、「援農有償ボランティア事業」(代表・教養教育部今野聖士准教授)に取り組んでいる。同事業にはJA道北なよろ農協、名寄市が協力し、2018年度から本格的に実施しており、今年で9年目を迎えている。
多くの学生が土・日曜日を中心に参加し、参加学生には終了後、「名寄市立大学援農有償ボランティア参加認定証」が交付される。
例年、アスパラなどを収穫するⅠ期と、スイートコーンなどを収穫するⅡ期に分けて活動し、5月9日からⅠ期がスタートした。
アスパラ作付農家の減少などもあり、Ⅰ期の登録農家は9戸。学生は1・2年生を中心に55人が応募し、31人を登録。倍率は、昨年を下回ったものの、1・8倍となった。
JA道北なよろのアスパラ部会長で、援農有償ボランティアを受け入れている智恵文地区の藤森将二(まさつぐ)さんから23日、話を聞いた。
藤森さん宅では、16日から学生を受け入れており、アスパラ1ヘクタールの他、スイートコーン、カボチャ、バレイショなどを合わせて約41ヘクタールで栽培している。
農業は、妻、両親の家族4人が従事。他にパート2人、派遣会社を通したインドネシア人2人、学生2人を合わせて10人が、アスパラの収穫やスイートコーンなどの苗植えを行っている。
今年は、音更町出身で社会福祉学科1年の宮村真央さんと、岩手県久慈市出身で栄養学科1年の菊池優菜さんの2人が、期間中の土・日曜日にアスパラの収穫作業に従事している。
藤森さんは、学生について「真面目で覚えるのも早く、一生懸命に頑張ってくれている。学生がいると雰囲気も良く、とても助かっている」。母・愛子さんも「孫のような世代ですが、毎年この時期に来てくれ、とても助かっています。学生が来てくれると楽しいです」と笑顔で話す。
学生の宮村さんは「入学前からこの制度を知っており、やってみたいと思っていました。倍率が高く、抽選に当たって良かった。朝は涼しく、昼間は暑いので少し大変ですが、来年以降も継続したい」と話し、将来は病院のソーシャルワーカーを目指している。
菊池さんも、入学前から制度について知っており「抽選に当たって良かった。寒暖の差があり、しんどい仕事ですが、藤森さん家族や、おばさま方に支えられて楽しい。インドネシアの人にも話しかけてもらっている。大変さと楽しさが分かりました」と話す。将来は、行政の管理栄養士を目指している。
今野准教授は、「学生たちにとって、この仕組みがないと、農業へのハードルが高くなる。農家も喜んでくれており、今後も農業に親しんでほしい」と語っている。



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