団地共有広場で馬と触れ合い

団地の共有広場に放牧した愛馬ハナ

 2021年も、愛馬ハナに乗って、下川町内のさまざまな場所を訪れながら、高齢者、若者や大学生、高校生、中学生、小学生、乳幼児など、あらゆる世代の方々と、交流させていただいていた。
 仕事が休みの日や休み時間を生かし、地域とのつながりを深めることができ、記者として“地域を知る貴重な時間”にもなっている。
 2021年7月25日には、下川町内の日昇団地で、ハナの出張放牧を行った。
 団地の共有広場に雑草が増え、「高齢者の多い団地で、草刈りが大変」「ドサンコのハナに食べてもらいたい」といった話があり、「地域の困り事」と「地域のできる事」をつなぐ生活支援コーディネーターが、住民、施設所有者の町役場、ハナを飼う筆者と、調整して実現した。
 当日は、団地の共有広場に簡易柵を設け、午後1時から午後5時までハナを放牧。団地に住む方々、地元の子どもたちに馬との時間、馬のいる光景を楽しんでいただいた。
 子どもたちは、ハナが食べやすいように―と草を集め、水もくんで与えてくれた。時々、ブラッシングもするなど、世話を頑張ってくれた。
 暑い屋外でハナを眺める人たちのため、日除けに―と、タープテントを広げる住民もいた。
 放牧終了後、乗馬体験も行い、ハナに乗ってもらいながら団地を横断。馬に乗りながら近所の人たちと、手を振り合う姿も見られた。
 コーディネーターは「雑草は減り、近所の新しいつながりや優しさをみることができ、すてきな時間だった」と語る。
 すてきな機会をいただき、ありがたい。

<今回は名寄新聞の2021年11月2日付掲載記事を基に再構成しました>