地元企業の魅力、生徒が発信 「なよろ仕事図鑑」完成 名寄高校「地域学」で冊子作成

【名寄】

加藤市長、大野会頭に図鑑の完成を報告した
名高OB・OG(前列)

 名寄高校(今中勇希校長)の生徒たちが、地元の事業所を取材して一冊にまとめた冊子「なよろ仕事図鑑 vol.1」が、このほど完成。13日には市役所名寄庁舎で完成報告と贈呈式が行われ、生徒たちの情熱が詰まった成果物が地域へと手渡された。
 この取り組みは、同校が推進する独自科目「地域学」の一環として、地域や社会の関わり方を身に付けることを目的に、3年生の選択科目として2025年度に設置。初年度は、3年生38人が履修した。
 生徒たちはグループに分かれ、市内8事業所(エフエムなよろ、名文堂、いづみ観光、藤田産業、第一建設、なよろ陽だまりの会、遠藤ファーム、他1社非公開)を訪問。単なる見学にとどまらず、事前の企業分析、質問項目の設定、現地での取材・写真撮影、原稿作成までを、すべて生徒自身が手掛けた。
 同校が公開した資料によると、授業前後の自己評価比較で、「地域理解」や「質問力」「文章表現力」といった項目で、自己評価が大きく向上。取材を通じて働く大人の思いに触れることで、生徒たちは地域社会とのつながりを肌で感じた様子。
 「なよろ仕事図鑑」(カラー23㌻、A5版)は、名寄市雇用促進協議会(会長・加藤剛士市長)と、名寄商工会議所(大野茂実会頭)の支援を受け作成。各事業所の概要や、経営者、従業員の仕事に対する思いなどがつづられている他、「事業承継」「農福連携」のキーワード解説、同校に関するクイズなども掲載されている。
 同校生徒に配布され、地元の事業所を知ってもらうとともに、同会議所でも配布する他、ホームページにも掲載している。今後、中学生などにも目にしてもらえるよう取り組みを拡大していきたい意向。
 完成報告には、今中校長、名寄市高校魅力化コーディネーターの黒井理恵さんと、昨年は同校3年生として「地域学」を履修し、今年4月に名寄市職員となった鈴木颯流さん(秘書広聴課)、本間涼さん(教育部社会教育課)、竹内蔵之介さん(市民課)、細川泉咲さん(こども未来課)の4人が参加。加藤市長、大野会頭が報告を受けた。
 事業所の取材に当たり、作成に携わった4人は「働く人の生の声を聞き、感謝の気持ちとコミュニケーションの大切さを学んだ」「『お客さまのために』という姿勢を学び、今の窓口業務でも笑顔での対応を実践している」「長い歴史を持つ企業が市民の声を反映させていることを知った。自分も市民の声を重視する職員になりたい」「仕事のやりがいを持つ重要性を実感し、自身のコミュニケーション能力も大きく向上した」などと話し、授業での学びが現在の業務の糧になっているとした。
 同校によると、本年度は3年生23人が履修しているとのこと。
 加藤市長は「この取り組みが、より地域の企業を知ってもらえる機会となり、企業の皆さんのモチベーションに、さらには名寄高校ではこんな取り組みを行っているという、高校の魅力にもつながっていくことを期待している」。
 大野会頭は「皆さんが市内の企業に目を向けてくれたことに、涙が出るような気持ち。この取り組みの輪を広げてもらい、もっと地元の会社に目を向けてもらいたい」と期待を込めた。

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