自然の中で寛容さ養う 名寄大社会保育学科2年生 下川美桑が丘でキャンプ

【下川】

名寄市立大学社会保育学科2年生45人によるキャンプが、14日から2泊3日の日程で町内の美桑が丘で実施された。
同学科では、自然の中で感性を育み、将来、保育士等の専門職に就いた際の糧となるよう、カリキュラムにキャンプを取り入れている。1年生時に季節ごとに3回の日帰りキャンプで経験を積み、2年時に宿泊キャンプを実施している。
キャンプには、NPO法人森の生活から麻生翼代表ら職員3人が協力した。
初日は午後から大学を出発し、到着後にテントを設営。アクティビティ活動、食材の買い出しを行い、班ごとに夕食、キャンプファイヤーを楽しんだ。夕食は、食材が書かれたカードを選び、その食材で夕食を作るというもので、ゲーム感覚で調理に取り組んだ。
2日目は、まき割りやピザ焼きなどを行った後、アクティビティ活動。「飾りなどのスワッグづくり」「草木の染物」「トドマツの精油づくり」「まきスペースの看板づくり」「馬のハナちゃんとふれあい柵づくり」「釣り」の6班に分かれ、美桑が丘や周辺の自然環境の中で活動した。
グループリーダーの浅岡陽瑠叶(はると)さん=札幌市出身=は「3日間過ごすキャンプは初めて。天気も含め、全員が協力できるか不安だったが、臨機応変に対応できて一体感が増した」と話す。
同じく、佐藤初音さん=芽室町出身=は「宿泊するキャンプは初めて。細かいことは大変だったが、キャンプファイヤーなどは楽しく充実したものだった」と語った。
また、アクティビティ活動は自然との触れ合いの中で実施したこともあり、興味・関心を深めながら、笑顔で活動していた。
同学科長である三井登教授は「自然の中での活動は、選択、決定、実行を学生たち全て行っている。キャンプ活動を通し、相互の尊重と信頼、失敗があっても許すことができる寛容さを養うことを目的にしている。少しでも身に付いたのではないか」と語った。
最終日の16日はテントなどの撤収作業を行い、午前中に大学に到着。全員で後片付けを行い、午後に解散した。