走って事故防止を啓発 第2偵察隊の交通安全駅伝 旭川・名寄間85kmをたすきリレー

【名寄】

名寄に駐屯している陸上自衛隊第2偵察隊(加藤忠幸隊長)による「第29回交通安全祈願駅伝」が20日、旭川中央警察署をスタート地点に行われ、隊員は旭川・名寄間をたすきリレーでつなぎ、ドライバーや歩行者に交通安全をPRした。
車道や歩道の雪もなくなり、歩行者や自転車利用者の姿も多くなっている中、行き交う自動車のスピードも高まっており、交通事故増加が懸念される季節。
第2偵察隊による駅伝はこの時期恒例の行事。「交通安全祈願」と記された黄色いたすきをつなぎながら、国道40号を中心に走り、沿線の地域住民やドライバーに交通安全意識の啓蒙を図ることを目的に行われている。
駅伝には加藤隊長以下、サポートメンバーを含め隊員25人が参加。午前9時に旭川中央署をスタート。国道40号を中心に、全行程約85kmを22区間(22人)、1人約3.5kmずつ走り、たすきをつないだ。
この日は風も強く、肌寒さを感じさせる中での駅伝に。同日午後4時ごろには、最終走者の加藤隊長が名寄警察署にゴール。隊員や名寄署員に出迎えられた。
全隊員が同署前に整列し、加藤隊長が「自衛官としての自覚と誇りをもって、交通三悪を追放し、地域における交通安全の手本となることを宣言いたします」などと決意を述べた。
これを受け、佐藤裕太名寄署交通課長が「悪天候の中走っていただき、ご苦労さまでした。車両のスピードも上がっており、様々な事故が懸念される時期。名寄管内の死亡事故ゼロ継続へ、互いに努めてまいりましょう」と隊員の労をねぎらった。
今回の取り組みを振り返り、加藤隊長は「沿道の方々は、われわれのタスキや特徴的な帽子に目を止めていただいた。少しでも交通安全に対する理解を得ることができたのでは」と語っている。