開放感あふれるコースで春の森林浴楽しむ トロッコ王国美深 今シーズン営業スタート

【美深】

美深町仁宇布地区の観光名所「トロッコ王国美深」が27日、今シーズンの営業をスタート。初日から多くの観光客をはじめ、仁宇布小中学校の子どもたちが訪れ、開放感あふれるコースで春の森林浴を楽しんだ。
 同王国は、旧国鉄美幸線(美深~仁宇布間、1985年⑨月17日廃止)のうち、仁宇布駅跡~高広の滝付近(延長約5km)の路盤やレール、橋りょうを活用し、98年7月4日に開国。NPO法人トロッコ王国美深(橋本秀昭理事長)が運営している。
最大の特徴は森林のトンネルのコースで、季節によって景色も変化する。所要時間は往復40分ほどで、自らトロッコを運転できるユニークさで人気を集めている。道内外から観光客が足を運び、リピーターもおり、道北の観光スポットとして成長している。
営業初日は天候に恵まれ、午前10時45分から駅舎前でオープニングセレモニーを開催し、大勢の観光客たちが訪れた。
橋本理事長は「暖かい日が続き、多くの方においでくださった。今年は暖かくなったり寒くなったりで心配されたが、無事開国した。今日はたくさん楽しんでほしい」と挨拶した。
さらに、仁宇布小中学校の児童生徒、保護者、教職員たちを招待し、にぎわいを見せていた。
来国者たちはコースや注意事項などの説明を聞いた後、早速、トロッコに乗り込んだ。気温が高い時期もあり、例年より積雪は少ないが、部分的に雪が残っている沿線から春の森林を眺めた。
途中、橋りょうを渡る箇所もあるなど、開放感があふれるコース。風を切りながらレール上を駆け抜け、春の自然を体感し、景色を満喫していた。
今シーズンはトロッコ15台で運用し、10月20日まで毎日営業する予定。入国受付時間は午前8時半から午後4時まで。午前9時から1時間おきに運行するため、出発15分前までに入国手続きを。
トロッコを運転するには普通運転免許証が必要。乗車の予約も受け付けている(予約なしでも乗車可能)。
問い合わせ、予約は同王国(01656②1065)へ。