【名寄】
日本一のもち米産地名寄をPRする、「もちフェス2025」が、22日から24日までの3日間、道の駅もち米の里なよろで行われ、多くの来場者でにぎわい、名寄特産のもち米に理解を深めた。
株式会社もち米の里ふうれん特産館(堀江英一代表取締役社長)の主催。日本一の名寄産もち米を広くPRすることを目的に初開催された。
初日は「お雑煮の世界」をテーマに、テレビ番組「マツコの知らない世界」にも出演した、雑煮研究家の粕谷浩子さんによる「お雑煮特別セミナー」を開催。
粕谷さんは、5年間にわたり、雑煮について調査しながら、1、2年ごとに住まいを移して生活していたとのこと。粕谷さは「雑煮は餅の形、具材、だしの三つが大きなポイント」と説明。
餅の形について、「一部を除き、岐阜県関ケ原から西は丸餅、東が切り餅になっている。切り餅は、江戸に多くの人が集まり、大量生産するために、のして一気に切り分けたことが始まり」とした。
具材の切り方にも地域的な特徴があるとし、「関西は輪切りで、具材の里いもや金時ニンジン、ダイコンも丸く切る。『家族円満』や『物事が丸く収まる』といった願いが込められている。また、岐阜県根尾では餅が三角形で、魔よけを意味している」などと説明。
また、焼き干しアユ、焼きエビ、干しホヤ、焼きハゼ、スルメなど、だしのバリエーションの多さに驚かされる―とした。
「北海道は日本全国の雑煮文化が集まる雑煮のるつぼで、さらに北海道化している」と強調。「石川県加賀市はピンクと白の丸餅で、具材はネギを使っているが、これが北海道にやってきて、大量のタマネギと揚げ餅を使用している。また、富山県のブリや赤巻を使った雑煮が、北海道ではカレイや豚肉を使った雑煮となっている」などと雑煮の奥深さを語った。
23日は「お赤飯の世界」をテーマに、北海道観光大使の大橋二三子さんが、日本文化継承の視点から赤飯を紹介。また、22、23の両日はなよろ名誉もち大使による餅つきの実演や、来場者に汁粉が無料で振る舞われた。
24日は「お餅の世界」をテーマに、新米を使用した「振る舞いきな粉餅」を、来場者に無料で提供。子どもから高齢者までが柔らかい餅を頬張り、笑顔があふれた。
この他、3日間はガラポン大抽選会(買い物2千円ごとに1回)も開かれ、鐘の音とともに子どもたちの歓声が響くなど、餅尽くしの3日間でにぎわっていた。


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