【名寄】
名寄市ヒグマ駆除隊員の委嘱状交付式が、27日午後1時半から市役所名寄庁舎で行われた。
2026年度の委嘱駆除隊員(名寄市非常勤職員の身分で任期は1年間)は13人(名寄部会6人、風連部会7人)。
交付式では、加藤剛士市長が隊員一人一人に委嘱状を手渡し、「昨年も道内外でクマによる痛ましい事故が発生した。市内では人身被害はなく、皆さんの協力に感謝している。クマの環境が変化する中、緊急銃猟制度や新たな補助制度など国も力を入れて取り組んでいる。駆除隊員の皆さんには、これまで以上にご苦労をおかけするとは思うが、市民の安全確保のために協力をお願いしたい」と挨拶した。
続いて、市担当がヒグマ防除および捕獲要領、ヒグマ駆除隊出動要項で説明。委嘱された隊員たちは、近年、人の生活圏でのヒグマ出没が相次いで発生しているため、気持ちを引き締めていた。
また、隊員からは、各自治体で異なる出動や駆除に関わる報酬額の見直し要望が出された。
市側は、道内の自治体から道へ額の統一指針に関わる提言を行い、これに対して道からは、報酬額を各自治体の裁量で決定するよう求める経過があったことを説明。一方で、各自治体で額にばらつきがあることは認識しているとし、「新年度に道内自治体の動きや考え方などを調べて検討したい」と答え、理解を求めた。
市内における市のヒグマ被害対策は、市街地周辺や農地などにヒグマが出没した際、被害の未然防止を図ることを目的に「名寄市ヒグマ防除および捕獲要領」を定めており、これに基づいてヒグマ駆除隊を組織して対応。
だが、駆除隊員の確保が課題となっている。今回の委嘱駆除隊員は13人で、銃の免許保有者は11人(名寄部会6人、風連部会5人)、箱わなの取り扱いができる免許保有者は2人となっており、平均年齢は69歳。
銃免許保有者だけでみると、最年少33歳、最高齢者84歳で、平均年齢73歳と高い。年齢構成をみても、80代4人、70代5人、60代1人、30代1人で、11人中9人が70代以上となっている。
さらに、駆除隊員は原則として銃免許取得から10年が経過しないと委嘱できないため、育成も含めて人材を確保するには時間がかかるのが実態で、人材の育成と確保は喫緊の課題となっている。
市は課題を十分に認識した上で、持続的な人材確保に向け、市外からのハンター雇用の他、他の自治体で取り組み事例がある地域おこし協力隊制度の活用などを検討している。
担当する市耕地林務課は、人の生活圏にヒグマを近づけさせない取り組みを基本としながらも、人材の育成と確保は重要としており、「銃免許のない人材をヒグマ駆除関係の地域おこし協力隊員として委嘱し、任期中に免許を取得してもらう取り組みも育成面で必要と考えている。だが、任期終了後の協力隊員が市内で生活して活動できるようになるまでの出口戦略が大きな課題となるため、慎重な検討が必要」と話す。
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