2月8、9日 5年ぶりに昼イベントも 気動車窓からメインオブジェ 下川 アイスキャンドルミュージアム

【下川】

アイスキャンドルミュージアムの告知ポスター

第51回しもかわアイスキャンドルミュージアムが、2月8、9日の2日間、「にぎわいの広場」をメイン会場に、町内中心市街地で開かれる。コロナ禍以降、中止していた日曜の昼間イベントも5年ぶりに復活。幅広い人たちに楽しんでもらえる場を目指す。
下川町はアイスキャンドルの発祥地で、毎年2月に同ミュージアムを開催。会場はしばらく郊外だったが、7年前に中心市街地へ移行。町のアイスキャンドルの原点に回帰し、住民で作って並べて点灯し、眺めて楽しむことを模索してきた。
2021年からのコロナ禍3年間は内容を縮小して継続。以降も「アイスキャンドルの明かりを楽しむこと」に注力し、夜間のみの開催となっていた。昨年から飲食の出店を再開し、今年は子どもも一緒に楽しめるゲームを盛り込む「昼間イベント」も再開。2月の8日午後5時から午後8時、9日午前11時から午後8時までの開催となる。
アイスキャンドルの点灯は両日午後5時から午後8時まで。イベント会場全体で3500個をともす。メインとなるのはにぎわいの広場で、多くのアイスキャンドルを並べる「巨大なメインオブジェ」の配置を、従来の西側から北側に変更。東側の気動車(列車)窓からも眺めることができるようにする。恒例となった人気の雪のアーチと鐘も設け、氷の彫刻も散りばめて雰囲気を盛り上げる。9日の午後7時45分ごろには、打ち上げ花火も予定している。
昼間の屋外イベントは9日に「にぎわいの広場」で予定し、スキージャンプのまち・下川発祥の伝統的な遊び、ミニチュアジャンプ世界選手権も5年ぶりに復活。プラスチックの人形を雪山のジャンプ台から飛ばして飛距離を競うもので、午前10時から受付開始し、午前11時から午後1時まで開催される。各自手作り人形を持参し参加費300円、優勝賞金は1万円。途中、渓流太鼓パフォーマンスも盛り込む。
同日午後1時からは幼児対象「ちびっ子雪中宝さがし」(無料)。雪中のカプセルを探し出すと菓子がもらえる。午後2時から誰でも参加可能な「雪玉的当て大会」(小学生以下有利なハンデあり、参加費100円)も行う。
両日ともに町バスターミナル合同センター2階大ホールでは音楽イベント「ミュージックタイム」を開催。町内や近隣市町村、道内外から幅広い人たちが出演する。
飲食などの出店は、昼間も含めて提供。にぎわい広場隣接のまちおこしセンター「コモレビ」駐車場とバスターミナル2階の2か所で行われる。
コモレビ中庭では、子どもが遊べる雪の滑り台も用意する。コモレビ屋内でも8日に旅するカフェ、森のてしごとや展示販売、9日に山びこ学園出店などを予定している。
商店街などまちなかでも、アイスキャンドルがともされる。
町内飲食店利用、スポット巡り、アイスキャンドルの製作・点灯協力を促す景品付き「スタンプラリー」(1月25日から2月9日)、さらにアイスキャンドルのフォトコンテスト(2月1~16日)も「ベスト部門」(町内のイベントなどで撮影)と「おうち部門」(家で撮影)、「動画部門」を設けて実施する。
自作アイスキャンドルをともす町民に、27日からコモレビの観光協会(実行委事務局)で、ろうそくを無料配布する他、行政告知端末でアイスキャンドルの作りやすい日時など予報も配信中だ。
イベント告知ポスターも町内外に貼り出している。今年のポスターは2種類を用意。一つは昨年のアイキャンフォトコンテストの応募作品の写真を起用し、もう一つはワークショップを開催し、町民に作ってもらったオリジナルポスター(60枚)で、実行委は「異なる多彩なポスターが並ぶことで、何度も見ていただく機会になる」と話す。
イベント用のアイスキャンドル作りは、今月15日から始まった。有志を募って23人が、1日12人程度でシフトを組みながら、万里長城メモリアルゲート前広場で作業にあたっている。
イベントの詳細は、しもかわ観光協会のアイスキャンドルミュージアム紹介ページ(https://www.shimokawa-time.net/news/7005/)で掲載している。

製作が進むアイスキャンドル
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