今回は、名寄市在住のハナちゃんの大ファン(60歳・女性)さんにいただいた「馬の思い出」を紹介します。
子どもの頃、実家が農家で農耕馬がいた。田畑の耕しや代掻き(しろかき)、稲を稲架掛け(はさかけ)場所や納屋まで運んだり、馬がなくてはならない時代だった。
冬には、近所の人たちと馬そりに乗って街まで買い物に行った。馬そりが通った跡が凍ってツルツルになり、そこで滑って遊んだ。
父に馬そりの手綱も触らせてもらった。片方を緩めると左右に曲がると教わり、自分の思い通りに馬が動いてくれたのが楽しかった。
主人の家にも農耕馬がいて、子ども時代に悪いことをしたら、馬小屋に入れられ、馬になめられたり、馬の目がキラッと光って怖かった―
と言っていた。
馬の背中にもまたがって、乗馬した思い出がある。馬の背中は温かい。
今のように機械化されていない時代だったので、昔の人は苦労も多く、農耕馬やたくさんの出面さん(日雇いの人)のおかげで、農業が成り立っていたと思う。
昔の人たちの苦労があったからこそ、 今があることを、忘れてはならない。
以上、ハナちゃんの大ファンさんの思い出でした。
馬との思い出を募集中。氏名(ペンネーム)、住所、年齢、思い出を名寄新聞社下川通信局宛へ郵送、メール(komine@nayoro-np.com)で気軽にお寄せ下さい。LINE(@5353umaで検索)のメッセージ投稿も受け付けます。


<今回は2021年6月27日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>