―今回は名寄市在住の鎌田ミスエさんから、いただいた「馬の思い出」を紹介します。
以下、鎌田さんの思い出です。
昭和初期の話です。私(鎌田さん)は、名寄・ピヤシリの付近で暮らしていました。今のサンピラーやスキー場辺りでは冬になると、何十頭の馬が丸太をバチで運ぶところが見られました。
8人兄弟の長女だったので、馬にプラオを引かせて畑を起こすなど働いていました。トウキビ、イモの土寄せも馬でやっていました。
正月の2日は買い初めの日。丸通に勤めている人たちが、ねじりはちまきに、はんてんを着て、化粧した馬に引かせたそりに乗って目抜き通りを歩き、祭り騒ぎのようでした。
馬そりには枠を作って鈴を付け、ヤナギ、カボチャ、太鼓を叩いて大声で笑い、馬を小走りに走らせていました。「やれ、やれ、ヤナギに、カボチャに、ドジョウにそれ」と駆け巡っていたものです。
終戦直後、今の乗用車が馬、遠くへ行くときは汽車で、昭和30年代も買い物や病院など町へ行く手段のほとんどは馬、馬そりでした。
私の結婚の日はバチに幌を掛けて、馬に引かせて嫁ぎ先まで行きましたが、その2年後、弟はバスでお嫁に来てもらったそうです。
―以上、鎌田さんの思い出でした。手書きによる心温まる寄稿に感謝申し上げます。
<今回は2016年2月8日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>
どさんこハナの近況1コマ
5月30日、地元こども園とふれあいの後、筆者を乗せて買い物へ。途中、元・寿フードセンターでの下川商業高校3年生の販売実習会場にも寄って、生徒考案うどん「さつまいもうどん」や地元菓子店とのコラボパンを購入。「ぽてきなこ」のパン、とてもおいしかったです。札幌の販売実習会も地元・下川から応援しています。