浜頓別町の新病院が竣工 23日から診療開始

【浜頓別】

浜頓別町国保病院のテープカット

 新たな浜頓別町国民健康保険病院の竣工式は6月1日、同病院内で挙行した。町や病院、工事業者の関係者や来賓など約80人が出席し、テープカットなどで完成を祝った。医療スタッフなどの関係者は町内唯一の入院機能を持つ医療機関、地域医療の砦としての役割を担う決意を新たにした。新病院での診療は23日から開始する。
 はじめに南尚敏町長が新病院建設に至るまでの経緯などを振り返ったほか「関わった全ての方々に深く感謝。地域医療の砦としての役割を担い、町民の生活を支え、心の拠り所となる拠点に。災害時にも医療活動が維持できる医療機関として地域住民の健康維持・増進に貢献するよう努めていく」などと式辞。来賓の西岡孝一郎宗谷総合振興局長、武部新衆議(代理)、川原田英世衆議、三好雅道議、恵良田将町議会議長が祝辞を述べた。
 続いて建設工事を担った清水・荒井・岩見田JVの3社、建物運用等の助言を行った㈱病院システム、建築に係る監理等を行ってきた北海道建設技術センターに南町長が感謝状を贈呈。引き続き南町長、西岡局長、川原田衆議、三好道議、恵良田議長、重松秀一郎同病院副院長らが正面玄関前でテープカット。祝福の拍手に包まれた。
 同病院は1957年に開設。77年に建設された旧病院は施設の老朽化が進み、スプリンクラーなど防災設備設置義務の経過措置年限が迫るなか、新病院建設検討委員会を設置して20年には基本構想、建設基本計画を策定。町では初めての設計施工一括方式(デザインビルド方式)を採用し21年度から設計業務を開始。23年7月に安全祈願祭を経て着工。今年5月に全ての工事が完了した。
 新病院の総工費は31億6千630万円。鉄筋コンクリート2階建て。延床面積4千36㎡。病床数は現在と同じ40床。診療科目も外科・内科・産婦人科・整形外科・眼科・小児科を継続。最新のCT撮影装置、一般撮影システムを導入。ユニバーサルデザインの採用やバリアフリー化で分かりやすい患者動線を確保。来院者が利用しやすく、スタッフが働きやすい病院に整備した。
    (川村竜也)

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