美深小4年森林学習 樹木や林業へ関心深める 葉を採集、チェーンソーも手に

【美深】

チェーンソーとヘルメットを
身に着け、林業の仕事を理解

 美深小学校(藤原雅宏校長)4年生の森林学習が、17日午前10時から望の森(町内川西)で行われ、樹木や林業について学んだ。
 総合的な学習の単元「森へ行こう」の一環として毎年、4年生(21人)を対象に実施。地元の自然について学びながら、森林や林業を知り、ものづくりを楽しむ機会としている。
 講師は、環境保全型林業に取り組む「里山部」(旭川市)の清水省吾さん、木育マイスターで三津橋産業株式会社(士別市)に勤務する中野百合華さんが務め、上川総合振興局産業振興部林務課職員がサポートに当たった。
 前半は樹木について学び、葉を採集。サクラやトドマツ、ナナカマドなどの葉を見つけるとともに、葉の形や特徴によって樹種が見分けられること。
 葉の根元には「蜜腺(みつせん)」という赤い点があり、葉が落ちた時にアリが食べること。実が付いている樹木もあり、特に赤い実は緑の森の中で目立つため、さまざまな生き物の餌になっていることを学んだ。
 後半は林業について学習。樹木は酸素を生産したり、建物や家具に活用されたりするなど、生きていく上で欠かせないものであることを知った。
 子どもたちがチェーンソーを手にしたり、耳栓とゴーグルの付いたヘルメットをかぶったりしながら、林業の仕事を理解した。
 また、清水さん、中野さんが実演でキハダの丸太をチェーンソーでカットし、おので四角く整形。山林で切り倒した樹木が製材所で角材になること、製材作業中に発生した木の粉は牛の寝床、キノコの菌床などに活用されることを伝えた。
 最後にトドマツの木片を使ってストラップを作製。やすりをかけて滑らかにし、思い思いに絵を描いて完成させていた。
 子どもたちは学習を通して樹木や林業に関心を深めていた様子で、秋にも望の森で森林学習を行うことにしている。

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