テープカットで無事故、無災害を願う 名寄振興公社・ピヤシリスキー場の安全祈願祭

【名寄】

名寄ピヤシリスキー場の安全祈願祭が、2日午前11時半からなよろ温泉サンピラーで行われた。スキー場を管理する名寄振興公社(橋本正道社長)によると、オープン予定は今後の降雪に左右されるが、9日に設定している。
スキーシーズン到来を間近に控えた恒例の祈願祭。同公社では、オープンを目指して、リフト搬器の取り付け作業など準備を進めてきた。
祈願祭には関係者約30人が出席。スキー場設置者の加藤剛士市長が「リフトの修繕、整備、さらには圧雪車の修繕などが行われ、オープンに向けて万全の体制を整えていると聞いている。今月中旬のピヤシリ大会、吉田杯のジャンプを皮切りに、今冬もさまざまな大会が計画されている。これら大会が成功するよう、スキー連盟や自衛隊など多くの皆さんのご理解、ご協力を願いたい」。
橋本社長が「昨シーズンから外国人利用者も見られるようになり、今シーズンはさらなる増加を期待している。さまざまな場面で、電子通貨『ヨロカ』も対応しているなど、安心して利用者に楽しんでいただける環境づくりへ、スタッフ一同尽力していきたい」と挨拶。
神職による祝詞や出席者全員が玉串を奉納。加藤市長ら出席者代表6人が、雪化粧したゲレンデを前にテープカットを行い、シーズン中の無事故、無災害に願いを込めた。
同公社では、今シーズンから新たに、スマートゲート(自動改札機)を導入。リフト乗降時、従来は場従業員が利用者のリフト券をチェックしていたが、機械によるチェックに替わるもの。スキーウエアのポケットにICカードを入れてゲートを通過できる仕組みで、スムーズなゲートインを実現する。
スキー場利用の促進を図るため、引き続き小・中学生のリフト利用は無料。この他さまざまなイベントやプランを通じ、スキーヤー、スノーボーダーはもちろん、スキーをしない層など新たな客層の利用促進にも努めたい考え。