全国コンで銀賞受章、名高吹奏楽部打楽器3重奏 一歩届かず「悔しい」とも、加藤市長に結果を報告

【名寄】

銀賞の結果報告をした清水さん、山崎さん、
髙嶋さん、今中校長(左2番目から)

名寄高校吹奏楽部打楽器3重奏が、「文部科学大臣賞2024年第26回日本ジュニア管打楽器コンクール」の高校生コースで銀賞を受賞した。メンバーの3人は、22日午後4時半に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に結果と受賞の喜びを報告した。
メンバーは、3年生の清水さくらさん(17)と山崎彩花さん(17)、2年生の髙嶋星吾さん(16)の3人で構成。
同コンクール(日本音楽教育文化振興会主催)には2年連続2回目の出場。昨年は打楽器4重奏で出場し、初出場で最高賞となる金賞の快挙を成し遂げた。
今回は打楽器3重奏編成で、録音による予選審査を見事通過し、2年連続の本予選出場を果たした。
コンクールは3月29、30日、東京にある尚美バリオホールで開催され、同校打楽器3重奏はアンサンブル部門打楽器の部高校生コースに出場(9団体が出場)。バスドラムを中心に、調理で使用するスチール製ボールなども打楽器として利用し、特色あるステージで「トリオパーウノ」を演奏。金賞には一歩届かなかったものの、第2位となる銀賞に輝いた。
名寄庁舎にはメンバー3人をはじめ、今中勇希校長、吹奏楽部顧問の山本真平教諭らが訪問。
昨年の金賞メンバーの山崎さんは「3人ともたたく癖が違うので、たたくときのリズムや音量など細かいところを合わせることを意識して練習した。本選では楽しむこと、やりきることができて達成感があった。金賞だった前回よりも納得の演奏ができたが、銀賞の結果は悔しかった」。
同じく金賞メンバーの清水さんは「3人が息を合わせてたたくリズムをそろえる部分と、たたくときの音量の強弱もそろえることにこだわって練習した。昨年の本選は悔いの残る演奏だったのに金賞の結果で自分としては微妙だったが、今回は納得できる演奏で手応えがあったので、銀賞は悔しい。でも、支えてくれた人たちに銀賞の報告ができてうれしい」。
髙嶋さん「演奏曲の楽譜が届いたとき、3人で話し合い、洞窟の中でモンスターを倒す物語をイメージして曲の演奏を練習した。本選の演奏は楽しく、手応えがあっただけに銀賞の結果は悔しかった。来年は金賞を目指したい」と振り返った。
山本教諭は「3人が同じリズムと音量でたたくのは非常に難しいが、3人のレベルが高く、本選では非常に素晴らしい演奏だった」などと報告した。
加藤市長は「銀賞おめでとう」とたたえ、「今後も素晴らしい演奏を通して地域を盛り上げてほしい。また、これから出場する各種コンクールでも練習成果を発揮して頑張ってほしい」と激励した。