思いやりの心を大切に 下川こども園で19人巣立つ

【下川】

下川町認定こども園「こどものもり」(古屋いづみ園長、園児73人)の第5回卒園式が、22日午前10時から同施設で行われ、卒園児(くるみ組)19人が、思い出と将来の夢を抱きながら巣立った。
同園は保育所と幼稚園が合併した施設で、0歳から5歳児までの園児が保育を受けている。2019年度には「幼児センター」から「認定こども園」として新たなスタートを切り、5度目の卒園式(幼児センターから通算18回目)となった。
古屋園長から卒園証書を受け取った卒園児は、保護者へ証書を手渡し、頭をなでてもらったり、抱き合ったりするなど、喜びを分かち合った。
卒園児全員が在園児や保護者と向き合い、「こんなに大きくなりました。今までありがとうございます。友達と助け合い、優しい1年生になります」と挨拶。「きみもこころのつばさひろげて」を歌った。
在園児と思い出を振り返った後は、全員で「みんなともだち」を心を込めて歌った。
古屋園長は「卒園式が迎えられ、うれしく思う。入園した小さかった頃の姿が目に浮かぶ。友達とのたくさんの体験を通して、心も体も大きくなった。感謝の気持ち、素直な気持ち、優しい気持ちを忘れず、小学生になっても自分と友達を大切にし、明るく元気に自分の道を歩んでほしい」と祝いの言葉。
田村泰司町長は「次代を担う子どもたちが健やかに成長できるよう、子育て環境を整えていきたい」。大石陽介保護者の会会長も「卒園児の皆さんは運動会、合奏や劇、自然の中での森のあそび、保護者との箸作りなど、いろいろなことを経験し、思い出になったと思う。小学校でも新しい出会いと発見がいっぱいある。思いやりのある皆さんなら大丈夫。応援している」と挨拶した。
卒園児は会場を歩きながら、来場者や保育士、在園児たち一人一人とハイタッチを交わして祝福を受けた。感謝の気持ちを述べた後、温かく見守られながら退場。通い慣れた園舎を後にした。
また、この日配布された卒園式のしおりには、卒園児の将来の夢として、保育士、恐竜の研究者、看護師、アイドル、漫画家、消防士、ケーキ屋などが書かれており、手にした人は、子どもたちの成長に目を細めていた。