シリーズ「大地を駆けるー地域おこし協力隊員紹介─」 フルーツトマトを極めたい 神山学さん・由衣さん

 神山学さんは札幌市出身、妻の由衣さんは釧路市出身。
 2人は今年2月1日付で地域おこし協力隊の農業支援員として町の委嘱を受け、3年後の新規就農を目指して研修に励んでいる。
 学さんは北海道電力の社員として泊発電所に勤務し、由衣さんは札幌などで福祉関係の業務に携わっていた。
 昨年、下川町の新規就農体験に2度参加。移住者が多く、受け入れ態勢も整っていたことから、体験した複数の自治体の中から下川町を選び、移住を決断した。
 1年目の今年は、藤原大樹さんの圃場でフルーツトマトの栽培を学んでいる。
 フルーツトマトは準備や後片付けを含め、おおむね2月から11月までが作業期間。ハウス整備や土づくり、苗の植え付けなどを終え、研修が始まって3カ月余りが経過した。学さんは「教えられたことを忠実にやってきました」と話し、前職と比べて「精神的な負担が少なくなった。腰は痛いが、家族と過ごす時間が増えて良かった」と語る。
 フルーツトマトを選んだ理由については「作業時期が限られており、閑散期には旅行などもできる」他、収益性の高さも挙げている。
妻の由衣さんは昨年12月に長男・湊音(みなと)君を出産し、現在は育休中。8月からは認定こども園「こどものもり」に長男を預け、就農する予定だ。
 由衣さんは「移住者の奥さん方も良い人ばかりで助かっています。就農後は一緒に頑張りたい」と話し、家族での新たな生活に意欲を見せる。
 2年目の来年は、上名寄の研修道場のハウスで、フルーツトマトの実践を行う。協力隊員任期の最終年である3年目は、就農を予定している居抜き先の農家と、現在調整している。
 神山さん夫妻は、「まずは、フルーツトマトを極めたい。その後は、アスパラなども検討したい」と話す。
 2人とも、車での旅行が好きで、閑散期には「子どもと3人で全国を回りたい」と笑顔で語った。