【下川】
下川中学校(越湖憲治校長、生徒58人)の第78回学校祭が、7日午前8時40分から同校で開かれた。
同校の学校祭は、生徒一人一人の個性、好きなことや得意なことを生かそうと、昨年から、以前のような学年別での発表ではなく、学年の枠を超えた縦割りの活動班を導入。生徒が「演劇」「イベント」「映像制作」「校内装飾」の班ごとに分かれて取り組んでいる。生徒の自主性・協調性を育む―といった狙いもある。
生徒会(平田健人会長)は「思いっきり学校祭を楽しみ、みんなの思い出に刻まれる時間にしよう」と、テーマに「Enjoy!!~みんなで思い出の1ページを~」を掲げ、生徒一丸となって準備に励んだ。
ポスターには昨年に続き3年の折原さくらさんの原画、学校祭テーマには1年の黒川愛美さんの案を採用した。
装飾班は「青春」をイメージし、青色の装飾で会場を演出。「ENJOY」のオブジェを配置したフォトスポットと、撮影に使用できるフレームやメッセージカードなどを用意し、来場者も思い出を残そうと、写真撮影を楽しんでいた。
演劇班はオリジナル劇「4年プリンセス学級」を発表。生徒で協力して脚本を制作し、場面セットや映像、照明も生徒で担った。
劇は、卒業が認められなかった自己主張が強いクラス(中学4年生)の生徒たちが、「愛と勇気と優しさを持つことの大切さ」を学び、助け合うようになる物語。作ったパンに命が宿り、世界を飛び回って空腹の人を助けるという奇抜な展開もあり、観客を楽しませた。
黒子役がパンのヒーロー役を抱えて運び、飛ぶ姿を演出するなど笑いを誘った。
映像班では「神プレー」「学校祭の裏舞台」「コマ撮り」の三つに分かれ、動画を制作して上映。イベント班は全校生徒で盛り上がれる「〇×クイズ」と「絵かき伝言ゲーム」を行った。
生徒などの有志による「下中オンステージ」では、バンド演奏、ダンス、カラオケなどを披露。生徒たちの熱意と努力、成長が感じられる発表に、盛大な拍手が送られた。
また、全校合唱「地球星歌」、生徒の作品展示も行われた。
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