学びと経験を支えに 下川商業高卒業生28人旅立つ

【下川】

下川商業高校(濱下昌也校長、生徒86人)の第63回卒業式が、1日午前10時から同校体育館で行われ、卒業生28人が3年間の思い出と希望を胸に学び舎から旅立った。
校歌斉唱などに続き、卒業証書を授与。
濱下校長は「校訓『自律』は自身の内面を知り、理解することから始まる。自分の心に耳を傾け、他人の意見や多様性を受け入れ、変化に対応できる柔軟性、仲間との絆を大切に、社会の担い手としてまい進してほしい」と式辞を述べた。
田村泰司町長は「進む道は異なるが、共に過ごした級友との友情が、力強い後押しになる」。寺澤勇大父母会長が「これからの人生で、一人で解決できない壁にぶつかることもある。自分だけで抱え込まず、友人や同僚、家族に相談し、明るい未来を歩んでほしい」と祝辞を寄せた。
卒業生表彰は、産業教育振興中央会長賞に杉山璃子さん、全国商業高等学校長協会賞に藤原煌さん。
全国商業高等学校協会検定1級合格表彰で5種目に藤原さん、4種目に杉山さん、3種目に末永元気さん。学校特別賞には西田蓮太郎さん。精勤賞に竹下綾音さん、西田さん、藤原さん、吉田蒼空さん。下川町商工会長賞に丸井心晴さん、村瀬朱さん、野々下笙楽さんが表彰された。
在校生を代表して菅原颯真さん(2年)が「学校祭での先輩のこだわり抜いた衣装とパフォーマンスに感動した。先輩とバスケットボールの全道大会に出場できたことも誇りに思う。先輩に追い付き追い越し、下川商業高の伝統を築いていく。輝かしい未来を信じ、活躍されることを願っている」と送辞。
卒業生代表の村瀬朱さんは「あっという間の3年間。入学時はコロナ禍の制限で、クラスメートの素顔もマスクで分からなかった。制限がなくなると、できることが増え、学校行事にも全力で取り組むことができた。仲間がいるから、つらいことも乗り越え成長できた。高校の経験や学びが、やりたいことへ歩み出す後押しとなり、将来の道標や支えになる」と答辞を述べた。

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