28、29日・下川 多彩な出店や体験、音楽も 自然の恵み楽しむ「森ジャム」

【下川】

 森林の恵みを楽しむイベント「森ジャム」が、28、29の両日に美桑が丘(南町)、道路を挟んで隣接の桜ヶ丘公園(西町)で開かれる。三浦玄太実行委員長は「身近にある森林に訪れるきっかけと、その魅力を再発見できる場にしたい。地元の幅広い世代の方々に楽しんでもらえるイベントを目指しています。町内外問わず、多くの方に足を運んでいただけたらうれしい」と来場を呼びかける。

 森ジャムは、同実行委員会主催。小さな森を舞台に森の恵みを活用し、やりたいことを持ち寄って来場者と共有して楽しむイベント。2014年から始まった。ワークショップ、雑貨、飲食などの出店、アート展示、音楽ライブなどを詰め込み、地元イベントとして定着してきた。
 ところが、これまで同時開催していたチェーンソーアート国際大会「EZOCUP」が前年で終了。森ジャムは補助金などの予算に頼らず運営してきたが、単独での継続は資金不足が課題になった。応援金を募ったところ、106人から約80万円が集まり、目標の100万円には届かなかったものの開催を決定。
 実行委の中心メンバーは15人で、今年のテーマは「おかえりとはじめまして」。変わらぬ森の空気と、少しずつ進化する森ジャムを届ける。
 イベント昼の部は入場無料で、28日午前11時から午後4時半まで、29日は午前10時から午後3時まで。
 森のマーケットでは道内各地から30店舗以上が並ぶ。
 町産手延べうどん、ジビエ料理、プリン、小麦フリーのビーガン菓子、自家製コーヒー、ピザや生ハム、ベーグル、アロマ化粧品、スパイス、古道具やビンテージ食器、竹歯ブラシ、自然素材を使ったアクセサリーなど、こだわりのスイーツやフード、ドリンク、雑貨が出店される。
 同丘に放牧中の北海道和種馬(ドサンコ)ハナとの触れ合い・餌あげ体験(収益は実行委に寄付)、下川中学校生徒の作品展などもあり、ゆったり楽しむ空間を演出する。
 林業体験コーナーでは、林業機械試乗、フォレスターなりきり撮影会、ハンティング射撃体験を用意する。
 チェーンソーアート作家の木霊光さんによるクイックカービングショー(両日)、町民などが特技を披露するタレントショー(28日)、森の音楽会(29日)に加え、アップサイクルTシャツ作りなどのワークショップ(両日)も行う。
 会場を巡る「スタンプラリー」も導入し、スタンプを集めた参加者に粗品を贈る。実行委は「子どもたちが、自然と触れ合うきっかけにしたい。ポイントを探しながら、生き物を見つけたり、香りや風などを感じたりしてほしい」と言う。
 夜の部は28日午後5時半から同10時まで美桑が丘で「夕暮れミュージックバル」を入場料1500円(中学生以下無料)でオープン。飲食の出店も並び、音楽や酒、たき火を囲み交流を楽しむ。
 ステージは午後6時開幕で、慈光さん(首都圏中心に「等身大の愛と平和」をギター一本で歌いあげるシンガーソングライター)、なかにしりくさん(東京・北海道を拠点に活動するシンガーソングライター)が出演。地元音楽家たちもジャズ演奏を披露する。午後8時からジャムパーティータイムに突入し、来場者と出演者で一緒に即興演奏なども自由に楽しめる。
 会場または特設サイトで「森ジャム応援金」の募金も開設し、運営資金確保のために応援金を募る。
 地元農産物などが買える「しもりんマルシェ」も、28日午前11時から午後1時まで桜ヶ丘公園フレペ駐車場で開かれる。
 小雨決行、悪天候の場合は中止。詳細はホームページ(https://morijam.com/)へ。