美深高生が資材運搬 松山湿原木道補修プロジェクト 山開きは28日のイベントから

【美深】

 上川総合振興局などによる「地域でつくる 松山湿原木道補修プロジェクト」が、本年度も行われ、美深高校の生徒たちが補修資材を運搬するなど、地域一体となって取り組んだ。
 同プロジェクトは、2024年度からスタート。松山湿原(標高797m、面積25ha)には散策路として木道(延長1・2km)が整備されているが、近年、木道の一部で老朽化による破損が見られている。
 その都度、修繕してきたが、費用面や資材運搬手段の確保が大きな課題となっていることから、上川総合振興局や美深町内のさまざまな関係団体が連携し、地域一体で木道の修繕を行っている。
 本年度も美深高校1年生が参画。3日に事前授業が行われ、美深町観光協会の小栗卓事務局長から松山湿原や町内の観光資源について学んだ。
 13日に資材運搬を実施。同校1年生27人と教職員6人をはじめ、町民ボランティア、観光協会、町役場、総合振興局林務課、同局北部森林室職員ら合わせて約80人が参加し、中腹の天竜沼駐車場から登山道を経て、山頂の松山湿原まで補修資材を担いで運んだ。
 補修資材は円柱杭、横木、歩み板などで、重さは3kgから10kg程度になり、登山道では足場が悪い箇所もあるため、運搬に苦労することもあったが、登り切っていた。
 18日に北海道森林土木建設業協会美深支部の会員事業所で木道を補修。登山者のために歩きやすい木道づくりに貢献していた。
 なお、28日には山開きイベントの「松山湿原とニウプ自然探勝~第29回登山の集い」(観光協会主催)が開催される予定で、本格的な登山シーズンがスタートする。

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