【名寄】
名寄白樺カントリー倶楽部の食堂「レストラン『GREEN TABLE(グリーンテーブル)』」が5月1日からオープンしている。昨年末、スタッフの高齢化を理由に一時は休業の方針が固まっていたが、冬期はピヤシリスキー場「ログパノラマ」などの運営を手がける有限会社「THE DAY」代表取締役の坂口智則さん(札幌市出身)が切り盛りしている。坂口さんはゴルファー以外の一般客への開放や、オンライン決済を活用した平日予約制の導入など、新たな手法で定着を目指したい考え。
同倶楽部の食堂は昨年末、運営者の高齢化に伴い、継続を断念して休業する方向で理事会の意見がまとまっていた。
福田明子支配人は「派遣スタッフの確保も難しく、途中で『これ以上はできない』となるリスクを考えれば、断念せざるを得ない状況だった。常連客や遠方からのコンペ客に不便をかけると覚悟していた」と語る。
しかし、倶楽部側が水面下で後継者を探す中、公共性の高い場所での飲食事業に理解が深い坂口さんが名乗りを上げた。早期の存続決定に、利用者や倶楽部関係者からは安堵(あんど)と喜びの声が広がっている。
坂口さんは「食堂は人手不足や経営の厳しさを理由に休業しようとした経緯は把握している。まずはゴルファーに利用してもらうこと。その上で一般客も呼び込んでいきたい」と話す。
懸念されるゴルフ場特有の服装マナーについて、福田支配人は「ラウンド時以外は服装自由。帽子も『絶対に脱いで』とは言わないが、心の中に少しのマナーを持ってもらえれば」と話し、一般市民が気軽に利用できる環境づくりを方針に掲げる。
今後は、企業の会議や各種宴会場としての場所貸しも視野に入れている。福田支配人は「地元にゴルフ場があることを再認識してもらい、食堂が新しい注目を集めるきっかけになれば」と期待を寄せる。
営業は土・日・祝日が基本で、食事の提供時間は午前10時半から午後3時まで。看板メニューは、坂口さんの実家である札幌の老舗製麺店「さがみ屋」の麺を使用したラーメン(味噌・塩・醤油)と、こだわりのスパイスカレー。「誰が作ってもブレない味になるよう、省ける工程は徹底して省き、こだわる部分に注力している」と坂口さん。今月下旬からは「冷やしラーメン」もメニューに加わる予定。
また、平日のアイドルタイム(稼働率の低い時間帯)を活用するため、ラウンド前に注文して終了後に受け取れる「テイクアウト用焼きそば」の試験販売や、オンライン決済を導入した平日予約制の「ビジネスミーティング(弁当・ドリンクセット)」など次々と打ち出している。
坂口さんが描く未来図は、食堂の再開だけに留まらない。THE DAY社は、冬にピヤシリスキー場第2ゲレンデにある飲食店「ログパノラマ」、夏は石狩市浜益区内で、海水浴場の運営や安全管理業務を請け負うとともに、4月下旬から10月末までは民宿を経営。
さらにスノーボーダーなどの旅行者を受け入れる民泊施設「名寄ベース」(大通南8)の運営も手掛け、名寄の観光の盛り上げにも貢献している。
「GREEN TABLE」の営業は、同倶楽部の最終営業日となる11月23日まで。アルバイトも募集中。問い合わせは、名寄白樺カントリー倶楽部(TEL: 01654-2-3920)まで。
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