【下川】
町内の夏野俊一さん・万紗恵さん夫妻は、俊一さんの父の代から90年間続いた老舗スーパー「寿フードセンター」を2019年3月に閉店。現在は空き店舗を活用して貸しスペースや若者との交流の場として開放。温かなコミュニティの場となっている。
閉店の2~3年後から、下川商業高校(鎌本光司校長)の販売実習や町内のサークル活動の場などとして空き店舗を貸し出す他、卓球台、テーブル、ダーツ、マンガ本などを置き、町民の交流の場として提供している。
同校の販売実習は、今年も5月29日に実施され、俊一さんは「校長をはじめとする教職員と生徒のチームワークが大変良い。教員と生徒の一体感が教育の中に入っている。販売実習の前日に行った清掃では、生徒たちが床や窓拭きなども丁寧にやってくれ、感謝している。終了後は、お礼の言葉を言われて涙が出た」と振り返る。
万紗恵さんは「若い人の『いらっしゃいませ』『ありがとうございました』などの声を聞くと元気が出る。挨拶もきちんとできている」と笑顔。また、隣のバス待合所と繋がっていることから「通学生が卓球やダーツなどで遊んでくれている。以前は、ごみが散らかっていたこともあったが、現在は散らかっていることはなくなった。高校生から元気をもらっています」と話す。
夫妻は同校について「地域に不可欠な存在。何としても存続してほしい」と訴える。
同校では今後、札幌での販売実習も控えており、総務副部長を務める尾形夏煌(なつき)さん=3年=は、「自分たちの販売実習会では、今後の世代も追い越すことのできない過去最大の成果を出したい―という思いがある。準備活動や掃除活動についても自然と力が入った。寿フードセンターの場所をお借りして、下川商業の活動をアピールすることができることに感謝している。自分たちの活動を応援していただけることで、より『頑張ろう』という気持ちになる」。
また、日頃から同センターの交流スペース利用する小倉悠之介さん=3年=は、「士別から下川に通っており、帰りのバスを待つ時に利用をしている。地域の人との交流もできる場所で、高齢者(おばあちゃん)の方たちと会話ができるのが楽しい。下川で一番温かい場所なのではないか―と思っている」と話す。
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